----太陽のアーチ

Jean-Claude Carsuzan
ジャン・クロード・カールスザン


 
1938年、フランスはボルドーに生まれる。
アーティストである父と母の暖かく深い理解のなか、恵まれた環境のもと、絵画の勉強に励み、僅か14歳でボルドー美術学校に入学を許可される。彼にとって絵画は、言葉以上に自分を表現する最も重要な方法であった為、在学中の6年間は常に新しい分野の研究を重ねるなど、芸術を高めるための努力を惜しまなかった。
'61年からデッサンと絵画の教授として、また装飾家として過ごす。その頃からブルターニュの"光"に魅せられ、ゴーギャンがインスピレーションを得たと言われるその場所で、20年余り作品を描き続けることになる。ある時はモザイク画、またある時は造形美術や映画制作にも関わり、パリ、ニューヨーク、ジュネーブで個展を開き好評を博す。

 1983年以降、彼が旅をし、魅了され続けた地中海をモチーフにした作品は、澄んだ海の青と強い陽射しを浴びた建物の眩しい白さが、独特のインパクトをもって描きだされている。自然でありながらの造形美、そしてその創造の世界から見る人に期待と夢を与える、そんな作品である。'85年には、フランス文化省より作品の制作依頼を受けたり、翌86年には、「パリ新学派」の展覧会の招待、そして芸術家名誉賞や仏国叙勲賞と数々の栄誉を獲得するなど、活躍も多い。また2000年5月にはアール・ションス・レートル(芸術、科学、文学において教育、奨励を行う協会)より金賞を授与された。
豊かな感受性と思想に溢れ、自然のエッセンスを輝かしい光と見事な色調で美しく描きあげるカールスザンの作品は、日本でも多くの人々の心を掴んでいる。